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2025.5.31
2025年5月までの日本のインバウンド需要は急速に回復し、コロナ禍以前の水準を超える勢いを見せています。日本政府観光局(JNTO)の発表によりますと、2024年の訪日外国人旅行者数は年間2,500万人を超え、2025年に入ってからは月間300万人超のペースが続いています。特に2025年4月の訪日客数は約308万人となり、2019年同月(292万人)を上回り、過去最高水準を記録しました。
地域別では、韓国・台湾・中国・アメリカからの訪日客が上位を占めており、特に中国からの団体旅行が解禁された2023年8月以降は回復が顕著です。2025年第一四半期の中国からの訪日者数は、前年同期比で約2.3倍となりました。また、円安の影響もあり、訪日外国人による2024年の旅行消費額は過去最高の5.3兆円に達しています(観光庁調査)。
人気の観光地は東京・大阪・京都の「ゴールデンルート」だけでなく、北海道・福岡・金沢・沖縄など地方都市にも広がっています。一方で、観光集中による混雑や騒音といった「オーバーツーリズム」の課題も浮上しており、観光庁は地方誘導のための補助制度や、AIによる混雑予測アプリの活用を推進しています。
インフラ面では、多言語対応やキャッシュレス決済の導入が進んでいます。今後は、持続可能な観光の実現や、地域経済への波及効果がますます注目される見通しです。【ジャパンツリズム株式会社】